日本列島の秋の運動会シーズンにちなんで、全国各地の様々な運動会を とりあげ、子どもたちの無心に輝く表情を伝える番組です。ナレーターは女優の森口博子さんが務めます。
1990年制作。

90年から91年にかけて、NHKは「子どもパビリオン」という45分番組を放送しました。今回ご紹介するのは、90年11月2日に放映された「走った跳んだ!日本列島大運動会」の回で、日本各地の運動会の様子を紹介していました。タイからの留学生が運動会の練習を通じて日本の学校に溶け込んでいく様子あり、過疎地のためたったひとりの運動会あり、いろいろな映像をリレーで結んでいました。

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その中の一編として、北関東の中学校の運動会です。
この学校では、女子も男子同様に棒倒しという荒々しい競技を行います。ナレーターの森口博子さんが
「ピチピチ ブルマー姿のハッスルレディーたちも棒倒し!」
と明るく紹介していて、その時家族とご飯を食べながらこの番組を見ていたお父さんは思わず噴出してしまったのではないでしょうか。

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女子も男子同様、棒に向かって突進し、人垣の上に裸足で飛び乗ってます。

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棒とは関係ないところで取っ組み合いをやり、体操服を引っ張ったりとか、かなり激しいです(というか、これは止めに入って良いレベル)。

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棒を倒そうとする生徒達と、それを阻止しようとする生徒達の戦いは熾烈です。足で蹴っ飛ばしてますね。おそろしい。

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身軽な女子が駆け上がり、棒を体重任せにして倒すと、味方から大きな歓声が上がります。
こうして見ると、運動会というのは日頃の日常生活の「ガス抜き」という目的がはっきりわかります。

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このように激しい、しかしある意味のどかな運動会の風景を漫然と映し出すのがこの番組の目的ではありません。

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この編の主人公は、応援団長の北村君です。どの学校でもそうですが、運動会の応援を仕切る生徒はツッパリの生徒が多く(=そうでないと統率力がなくてまとまらないという理由もありますが)、ツッパリ君は運動会のような場面で「ここぞ」とばかりにカッコ良く決めようとするわけです。

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そんなツッパリ君の好きにさせないのが、生徒指導の先生です。応援の時に北村君が禁止されている「特攻服」のようなもの(長ランとも言う)を着ようとすると、「ダメだ!」と一喝。北村君、(NHKのカメラの前ということもあってか)しぶしぶ先生の指導に従い、脱ぎ捨てます。

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そして最後のクラス対抗リレー。リードされた時点で、アンカーを任された北村君は、長ランを着れなかった悔しい思いも込めて爆走します。

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逆転を祈る女子達の前で爆走する北村君。ここで大逆転、クラスを優勝に導けば、当初の目的だった「カッコ良く決める」ことができるわけです。

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しかし、現実はそこまでドラマチックなものではなく、追いつけずに優勝を逃した北村君は地面にへたり込みます。その姿を映すカメラの前を、少女が無情に横切っていきます。

この運動会から20年の歳月が流れました。ツッパリ中学生だった北村君も、もうどこかの企業の管理職になっているかもしれません。